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メータ&VPO 『復活』 [クラシック]

まるで、夏休み・・・の頃ような暑さです。
『マランツ8B』が燈った部屋では、エアコンが必要になってきました。

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          マーラー交響曲第2番 『復活』
1975年2月、ゾフィエンザールにて。メータとウィーンPOによる名演。R・ミッシェルとJ・ロック他、DECCAチームによる録音。優秀録音の呼び声が高い名盤です。
個人的に後年の取り直しより、この清々しく美しい演奏が好みでもあります。もっと、ドロドロして暗い雰囲気の強いこの曲に別の道標を示した分岐点的な録音ではないかと思います。
久しぶりに取り出し、改めて感じ入ったしだいです。ロス・フィルと絶頂期にあって、あえてウィーンPOを起用した・・・ロス・フィルと録音していたとしても同様な演奏にはなっていたとは思いますが。しかし、ウィーンPOとの石造りの美しさには到底及ばなかったとは思います。そう、コンクリート美になっていたでしょう、ディズニーランドのお城みたいな。
このLPには、『復活』に対するイメージチェンジのほかに想い出があります。
この頃、輸入盤が国内盤より大変安価に売り始められた時期で特にアメリカ盤が顕著でした。POPS系などは、対訳を無視して多くのアメリカ盤を購入したものです。これがまた、国内盤より強烈な音がしていたからたまりません。だんだん『舶来物』偏重に陥っていたのもこの頃です。
そこでこの『マーラー交響曲第2番 復活 メーター&VPO』です。
店頭には、国内盤、米盤、英盤と、なんと親切にも3種類並んでいるではありませんか。さて・・・小遣いに限界のある身(今も変わりませんが)、国内盤の5,000円といえば当時の半年分に近い小遣い。米盤は1割以上安い、しかし経験から音は強烈でも時として盤質が悪くノイジーな物に当る確立が高い。しかし、BOX入りで豪華さでは1番。
英盤・・・なぜか国内盤より高い!!しかも、ペラペラのジャケット・・・。しっしかし、デザインが一番美しい、コーディングがしてあり『美しく光』輝いています。
DECCAと言えば大英帝国の会社。英国盤がもっとも原点に近いか・・・・。店頭で3種類並べて悩んだこと・・・。さて!
結局『ジャケット』の魅力。それにいろんな意味で『後悔』をしたくないとの意思で大英帝国盤を手にしたしだいです。
後年知ったのですが、米盤(米London盤)はDECCAプレスのレコードをアメリカでジャケットに入れていたとのこと・・・。少し後悔はしましたが、このジャケットの魅力には替えられません。半年間、買い食いがほぼ出来ない生活でした。その困窮以上の物をこのLPは与えてくれたと思います。

英プレスLONDON盤とDECCA盤の音質が取り立たされることもありますが・・・、個人的には大きな違いはないと感じます。同じ盤でも、製造過程のマスター、マザー、スタンパーの違いで多少音は変わりますから・・・。それに、同一ロットのレコード1枚1枚でも微妙に音違いますし・・・。ですから大差はなんのではないか、と思っています。
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コメント 4

mozart1889

こんにちは。
メータ/VPOの「復活」、国内盤LPで愛聴しておりました。CD1枚ものになったので購入したのですが、これもエエ音でした。
しかし、LPの外盤となると話は別格ですね。きっと、音がエエんでしょうね・・・・ものすごく鮮烈な音がするんじゃないかと想像してます。
羨ましいです・・・・・。

一昨年に同演奏をエントリーしていましたので、TBを送ってみましたが、さて、届くかどうか・・・・。

by mozart1889 (2008-05-11 13:05) 

あるべりっひ

mozart1889 さん こんばんは!
コメントありがとうございます。
この『復活』こと『音』に関しては、『デッカ・レジェンド』シリーズでのCDは相当いい音しています。
発売当時のLP、国内盤は輸入メタル・マザーかスタンパーを使用しているようで、驚くほどの音の違いはないと思います。ヴィニール素材の違い・・・でしょうか。価格のの違いは・・・『ポンド』の価値の違いでは?

どうもTB、届いてないようですね・・・。
by あるべりっひ (2008-05-11 22:53) 

jitan

昨日、このLPを中古店で手にいれ、今聴いています。同じ大英帝国盤でSXL6744-5です。すばらしい演奏と音です。
最近は、インバル&都響で生マーラーを聴くことがほとんどでしたが、それに優るとも劣らない、ダイナミックかつ繊細な演奏です。
しばらく中断していた、LP名盤探しを再開しようと思う今日この頃です。
by jitan (2011-01-23 11:32) 

あるべりっひ

jita さん コメントありがとうございます。
インバルはDENON録音でしか聴いておりませんが、清らかなマーラーのイメージです。
実演の「復活』でもっとも印象に残るのが、シノーポリとアトモンの公演です。対極の演奏でしたが、両演奏とも心に残っています。
この、メータDECCA盤は今では数多い同曲の好演の一つと思います。録音重視で言えば、ショルティ&ロンドン交響楽団盤が最右翼でしょう・・・か。演奏では、クレンペラー、テンシュテットが好みです。
by あるべりっひ (2011-01-30 23:57) 

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