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ワルター 40番 VPO:52年Live [クラシック]

久しぶりのクラッシクになりますか。
年少の頃、モーツアルト演奏といえば『ワルター』。天邪鬼な私は、カラヤンのスリリングな演奏に傾向していました。
この頃は、でも同曲異演をとにかく聴きたくて聴きたくて同好の友人宅を渡り歩き、いろんなLPを持ち寄って『わいわい』言いながら聴いたものです。特に名曲と呼ばれるものは、お互いに話し合いをしながら『かぶらない』ように購入していました。この当時の音楽ソフトは、とにかく高価でしたから・・・。(クラッシクに限らず、洋楽や邦楽のポップス系も同様でした。)

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しかし、このLPの購入はみんな躊躇したのです。1952年5月18日、ムジークフェラインでのORFによる実況録音。しかも当然『モノラル録音』なのにレギュラー・プライス(2,500円)では・・・、最新録音が欲しい。多くの雑誌に『名演』の文字にも、気持ちのどこかに『ためらい』があり長い間、多くの友人が未聴もまま時は流れました。
何年もして再発、しかも廉価盤(1,500円)迷わず購入・・・。友人たちも同じ行動をとっていたのは、後の笑い話です。

思った以上に上質な録音、ワルターの声も克明に記録されています。
この演奏、なんと言っても第一楽章第一主題に付けられた上昇ポルタメントに尽きます。何とも夢心地な、また不思議な懐かしさを感じる演奏なんでしょうか。コロンビア響との演奏に慣らされた耳には、大変新鮮でワルターの別の一面に出会えた想いがひしひしと沸いてきます。
『夢心地』とは言っても、それはゆったりした演奏を指すのではなく、キビキビした中に演奏へ引きつける不思議な力なんです。ワルターの演奏イメージからは案外、速いテンポと思いますが・・・。
とにかく、実況での燃焼率の高い演奏です。

そう、この1952年のウィーン訪問時にDECCAへ『大地の歌』を録音しています。40番の後半プログラムも『大地の歌』だったとのことです。

   レコ芸 75年5月号 2.jpg
初盤発売時の『レコード芸術』の広告が我が家に残っています、1975年です。このような広告に胸を躍らせてレコード屋へ『買えもしない』LPジャケットを見るために通ったものです。懐かしい年少時代です。今は、ネットでCD、DVD、LPを簡単に購入できる時代ですし、ネット上で音源だけの購入も安価に出来る時代です。あの頃では、思いもしないことです。
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コメント 3

pfaelzerwein

この二曲のカップリングとして良く覚えてます。ラジオなどでも結構流されたのでエアチェック全盛期のことカセットテープ録音をしたように覚えてます。
by pfaelzerwein (2009-03-16 12:24) 

あるべりっひ

pfaelzerwein さん
コメントありがとうございます。
当時からレコードコンサート的な放送はあまり聴かず、各国放送局から提供された実況録音をよく聴き、またエアチェックしてました。
多分、FMレコパル(当時の愛読書)にこのLPの放送があったように思いますが、聴いた記憶がありませんし友人たちからも感想を聞かされた覚えもありません。

by あるべりっひ (2009-03-17 23:21) 

モバゲー PC

初めまして
これからも拝見させて頂きますね。
楽しみにしています。
by モバゲー PC (2010-03-31 12:19) 

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