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4311 アッテネーターの清掃 [オーディオ]

昨日、今日とポカポカ暖かい一日。12月とは思えない2日間でした。
最近どうもマルチシステムで使っているJBLの調子が悪いのです。アッテネーターに『ガリ』が出ており、中域から高域に薄いカーテンがかかっているような感じと、音の広がりがなくなってきました。とりあえず、これはアッテネーターの交換か接点クリーナーで清掃が・・・必要では。

マルチシステムのスピーカーは、フロントに3本の『JBL:4311A』を使用、年少時代に憧れのスピーカー。
左右の2本は、10数年前購入時にやはりアッテネーターにガリがありその時に自力でアッテネーターを交換。この時『ハーマン・インターナショナル』の担当の方から交換に際しての丁寧な説明をいただきました。今回はアッテネーターの清掃で対応しようと考えました。
ところで、センターに使っているのは数年前に某オークションで『1本』出品されているモノを落札、それをノーケアで使っています。この1本、何も手を入れていなかったため、今回手間のかかるネットワークの取り外しの模様をUPしようと思いつきました。

DSCF1958.jpg
まずは、4311Aをユニットなどが取り外しが楽な状態に置きます。 ま~あ、上向きが普通でしょうか。

ネットワークを取り外すには、ボンド付けされている黒い『JBLプレート』を取り外さなければいけません。これは、家庭用のドライヤーで温めながら慎重な作業が必要です。外す時に『ベコベコ』にしたら、後から取り付ける時にかっこ悪い・・・から。

DSCF1960.jpg
こんな感じで、暖めます。表面がある程度『熱く』なってきたら、カッターナイフ等の極薄の物で隙間を作ります。この時も暖め続けることが必要。

DSCF1961.jpg
そして、その隙間にスクレッパーを差込み大きくプレートが歪まないように慎重に剥いでゆきます。

DSCF1962.jpg
するとこの通り、マアマア綺麗に取り去ることが出来ます。アッテネーター・ボリュームの下にある『黒いビス』がネットワークを止めているのです。
ここで、あわててネットワークを外さない。

DSCF1963.jpg
ウーファーとツイーターを取り外すこと! それからネットワークを止めているビスを取り外すのです。この時、黒いアッテネーターつまみは外しておいたほうが作業は楽です。
ウーファーの取り付け穴からネットワークを出すのですが、配線が邪魔をするのでツイーター取り付け穴から配線を整えながらの取出しです。

DSCF1965.jpg
これがネットワークの取り付け面。製品番号とシリアル番号が明記されています。一枚に板に簡素な作り。コストダウンの賜物でしょうか。

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これがネットワークの裏面。意外に大きなコンデンサーです。ただこの個体は左右に使用している『4311A』より製造が新しいらしく、内部配線が細くなっています。2個の金色に輝くアッテネーター。空気穴の様な部分にスプレー式の接点クリーナーのノズルを差込んで清掃です。アッテネーター表のつまみを何度も回してクリーナー液が満遍なく行渡るようにします。

DSCF1970.jpg
取り外した時とは逆にツイーター取り付け穴から配線を整えながら、ネットワークを元の場所へ戻し、取り付け。 黒い『JBL』プレートはマジックテープで今後も取り外しが出来るように加工取り付けです。

DSCF1971.jpg
そして出来上がりです!!

左右に使用しているのは『4311WXA』の木目タイプ、マジックテープの『JBLプレート』、ウーファー、ツイーターを外してネットワークを取り出して同様の作業。

スピーカーコードを取り付け・・・イザ試聴!! 
『レイ・チャールズ:Genius Lovers SACD-Multi』 左のレイと右の共演者。レイの声も魅力ですが、1曲目のノラ・ジョーンズ、3曲目のダイアナ・クラールの魅力的な声・・・、溜め息モノです。リヤに使っている『JBL:L19』は相変わらず元気に鳴ってくれています。
『RCA:LIVING STEREO - SACD』のライナー&ハイフィッツのチャイコフスキー。もちろんMulti-3チャンネルです。
ま~あ、凄い・・・。壁全体に広がるオーケストラ。ピンポイントのセンターからハイフィッツのストラディバリの音色。

以前にも書きましたが、オーディオの清掃・・・しかもなかなか手の届かないところ、それこそ疎かに出来ません。
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コメント 4

mozart1889

オーディオの清掃、年末の休暇でしなくちゃなぁ・・・・と思いつつ、おお!さすがあるべりっひさん、図解付きで大変分かりやすい記事、ありがとうございました。
僕のターンベリーも購入して6年になりますので、そろそろ、メンテナンスを考えなければと思ってます。綺麗にして、美しい音で聴きたいもんです。
by mozart1889 (2008-12-26 15:11) 

あるべりっひ

mozart1889 さん こんばんは。
オーディオ機器の掃除も必要ですが・・・なんと言っても『こもり部屋』の清掃がもっと必要の様に思います。

最近はJBLばかり聴いてます。と言う事は・・・あまりクラシックを聴いていない事になりますか・・・。
by あるべりっひ (2008-12-27 01:21) 

arumo83

はじめまして最近こちらのサイトを拝見させていただきました。
現在4311Aを使用しており最近アッテネーターのガリが酷く洗浄を考えておりました。
そこで質問なんですが、アッテネーターのつまみを外すにはどうしたらよいのでしょうか?
お返事いたたければ幸いです。
by arumo83 (2009-03-09 15:03) 

あるべりっひ

arumo83 さん、はじめまして。
4311A、最近のスピーカーでは聴けない魅力的な音がしますね。
今でこそメインがTANNOYなんですが、4311Aがない生活も考えられない私です。

>アッテネーターのつまみを外すにはどうしたらよいのでしょうか?
黒いプラスティックの部分ですね。ただ、はめ込んであるだけです。強く手前に引けば抜けてきます。
はめ込む時は、ネットワークをスピーカー本体に取り付け後、アテネーターを左右どちらかいっぱいに回した状態で目盛りをあわせて押し込むだけです。

頑張って掃除してあげてください。工業製品ですが愛情を持って接すれば、期待に答えてくれると思います。


by あるべりっひ (2009-03-09 22:04) 

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