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ライナー Ⅵ ラフマニノフPC2 [クラシック]

愛妻Lancaster15の長年のつれあい、Marantz8Bを新参のMimesis SR Powerへ替えてみるという・・・反則技に挑戦しました。スピーカー・ターミナル端子のないLancaster15には、バナナプラグ対応のターミナル端子を付けてありますから簡単に変更が出来ます。
もちろんスピーカーケーブルは、バナナプラグが付いています。ホ・ホイノ・ホイで変更OKです。

        
そこで久しぶりに米RCA盤、ステレオ初期ライナーの優秀録音。
ラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番。
ピアノがルービンシュタイン、ライナー指揮のシカゴ交響楽団、録音は1956年1月9,16日、シカゴ・シンフォニー・ホール、プロデューサー&エンジニアは名コンビ、R・モーア&L・レイトン。

このコンビによる録音は、あと『パガニーニの主題によるラプソディー』くらいでしょうか。両曲を聴く限り大変素晴らしいコンビの様に思うのですが・・・。
昔聴いていたルービンシュタインのショパンの演奏は、良いな~とは思うのですが音の芯がはっきりしないボケた音でタッチも柔らかく感じていました。
この協奏曲で聴くルービンシュタインのピアノは鋭角のタッチで大変クリアー音色、シカゴのオーケストラの音色と溶け合いピアノとオーケストラの為の交響曲を思わせます。
少し気温の高かった今日ですが、秋の涼風を思わせる演奏でそこには、技巧的な困難さを微塵も感じさせず曲を我が物にしているピアノストがおり、指揮者と独奏者の枠を超えた響きが部屋を満たします。
この頃のライナー演奏ではグイグイ突き進むような演奏が特徴としてあるのですが、切れ味はそのままに大きく弧を描くように曲に対峙しています。ゆったりした中の緊張感とでも言うのでしょうか。2楽章では、メランコリックに陥りがちなこの楽章を寸前のところで食い止めているように感じます。透明感あふれる涼風がスーと吹き込んできます。
どうも、噂によるとこのセッションで(『パガニーニ・・・』も同じ日程で同時に録音されています)ライナーとルービンシュタインが対立したために、この後予定されていた協奏曲録音は指揮者が変更になったようです。この録音を聞く限りでは、素晴らしいと思うのですが・・・この演奏はたしてどちらの解釈が優先せれたのでしょうか?
ライナーは、後年クライバーンと同曲を再録音しています。そちらにヒントがあるかも・・・。

本当に51年前の録音でしょうか・・・。プレス等による違いはありますが、素晴らしい録音の1つと言って間違いないでしょう。

Lancaster15とMimesis SR Powerのコンビは、8Bを知るのに良い経験になったと思いますし、古いTANNOYが最新に近いアンプに対してどのように反応するかも知ることが出来ました。8Bへ戻し同じLPをもう一度聴き直し・・・。


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コメント 6

>ピアノがルービンシュタイン、ライナー指揮のシカゴ交響楽団
・・・メモメモ。
この曲好きなので、早速!
お店へ、走れ~~!
by (2007-11-05 19:46) 

あるべりっひ

kotaro さん、この曲いいですよね。
ピアノとオーケストラが一体になった、素晴らしい曲だと思います。
2楽章は、映画でも使われていましたよね。哀愁漂う美しい2楽章です。
by あるべりっひ (2007-11-05 23:07) 

ラフマニノフファンにとってルービンシュタインの2番とホロヴィッツの3番は名盤中の名盤です。愛してやみません。
by (2007-11-17 20:42) 

あるべりっひ

cfp さん はじめまして。
コメントありがとうございます。

本当にこの盤素晴らしいです。続けて何度聴いても新鮮に思います。
ホロヴィッツの3番は、オーマンディ&ニューヨークPOとの記念演奏会のライブですね。これは、驚異的な演奏だと思います。
by あるべりっひ (2007-11-17 23:41) 

買ってきました、聞きました。
 う~ん、と唸ってリピートしました。
立て続けに、3回ほど、聞きました。
それで、とても不思議なのですが、マイルス・デイビスが聞きたくなり、ついさっき、「カインド・オブ・ブルー」を聞いたところです。
 自分でもよくわかりません、なぜ、マイルス?
CDのブックレットでは、56年録音になってました。
いずれにせよ、録音はいいですね!
by (2007-11-24 08:57) 

あるべりっひ

kotaro さん
昔々、『マイルス』コンサート行きましたよ!!
時々、本当に時々しか『吹いて』くれませんでした。ほとんどは、舞台を歩き回っているだけでした。名前を忘れましたが、(当時の)若いギタリストが素晴らしかった記憶のコンサートでした。
by あるべりっひ (2007-11-25 00:42) 

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