クレンペラーⅢ マーラー第9 [クラシック]
朝夕は、何とか過ごしやすくなって来たように思いますが、昼間はまだまだ暑くいつになったら秋が来るのでしょうか?
好きなオペラを含めて、長時間な曲を聴くモチベーションを持続できなくなってきました。それに、少し前は自分にとっての未知の曲にドンドン挑戦していたのですが、ここ何ヶ月は自分の好きな曲の異盤を知らず知らず取り出し聴いていることが多いようです。当然、録音の良いものは聴きたいのですが、極端に音楽の質より音質の質へ重心が移っていることに気付いて、イカンな~・・・と反省しきりの今日この頃です。
1967年2月、キングスウェイ・ホールにて、クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア、マーラー交響曲第9番。P・アンドリュー&R・グーチによる会心の録音。この録音、不思議とグラッブ氏の影を感じるのですが。
久しぶりに大曲を一気に聴きとおしました。多くの演奏で客観的に1歩下がったところで曲に対峙しているクレンペラーが、時として感情をあらわにする比較的貴重な演奏です。ウィーン・フィルとのライブの様に感情をぶつけることはないのですが、客観性と感情が絶妙なバランスで混在しており、繰り返し聴くことを思うとこのバランスが素晴らしい演奏になっています。曲の表情付けが他では聴くことがなく、これがまた素晴らしい。クレンペラー演奏でよく言われていることですが、ここでも管楽器の表出の仕方は一種独特です。ニュー・フィルハーモニアは大変な美音を奏でています、この音色のどこに創設者レッグ氏は不満があったのだろうと思ってしまいます。
私は、この演奏を英国盤、米国盤、ドイツ盤を所有しているのですが、それぞれ独特の雰囲気があってよいと思いますが、個人の好みでの音質は英国盤です。CDでは、未所有ですから何ともいえませんが、LPでは3カ国とも音楽、録音とも素晴らしい記録だと思っています。
米盤のジャケット
独盤も同じデザインです。
>ここ何ヶ月は自分の好きな曲の異盤を知らず知らず取り出し聴いている
・・・自分は、最近、ずっとベト7で、これをやっています。
HMV渋谷店で、持っていなかった盤(CD)を全部買ってきて、ずーっと、聞いてます。
第二楽章の解釈がおもしろいのは、どの曲でも共通でしょうか?
第二楽章をどう演奏させるているか?
これが最近、音楽を聴くときの楽しみです。
by (2007-09-16 04:26)
kotaro さん こんばんは。
ベト7の第二楽章に、ハマリましたか。
弦楽器群の対位法処理が私には大変楽しく感じます。特に、弦楽器群を旧配置(第一、第二バイオリンを左右に配置)で聞くとメロディーの受け渡しが克明にわかります。
昔、ワルターがステレオ録音に際して旧配置で録音を希望したらしいのですが、プロデューサーが『NO』と言ってもめた、等の逸話があるようです。
by あるべりっひ (2007-09-16 23:37)
あるべりっひさん、おはようございます。
出ましたね、クレンペラーのマーラー。
特にこの9番交響曲は、大好きな・・・・というより、いつも考えさせられる、感動がある演奏です。
しかし、あるべりっひさんはスゴイです。この演奏を、LPで、しかも英国盤、米国盤、ドイツ盤(たぶん西独)と3種類もお持ちなんて・・・・!!
さすがです。参りました。、
by mozart1889 (2007-09-17 05:02)
mozart1889 さん こんばんは。
コメントありがとうございます。
マーラーの9番に興味を持ち出した頃は、ほんの一握りの演奏しか聴くことしか出来ませんでした。今は、綺羅星の如く千差万別の演奏があります。
私にとって、この演奏がどうもマーラー9番の源泉にあるようです。
by あるべりっひ (2007-09-17 22:00)