探し物、発見！

最近、不思議と音楽系の探し物が出てくるんです。

　　　　　　　　　　　
２０年位前に買った『ホルスト・シュタイン』のワーグナー集もその中の一つです。１９６９年から８６年までバイロイトで多くの公演のタクトを取ったワーグナー指揮者。Ｎ響への客演も多く、ワーグナー・プログラムへ出かけたことを思い出します。カイルベルトの『指輪』を聴きだした時に、どこかにあるはずだと思っていたのですが、一昨日いきなり『昨晩お会いしましょう』と『ヴォイジャー』（両方ともユーミンのアルバム）の間から出てきました。
この録音より以前にウィーン・フィルと同じような内容のワーグナーの前奏曲集を録音をしており、これがなかなか良かったんです。じっくり腰をすえた演奏で微動だにしない自信の表現でしょうか、動かざること山の如く！　ウィーン・フィルのＤＥＣＣＡ録音、美音を奏でてくれます。

このＮＨＫ交響楽団との１９８２年録音、確か発売が『ＣＤ』の登場と同時期で『レコ芸』の月評掲載号では、ＣＤの録音評特集が掲載されていたと記憶しています。また、カセット・テープでも発売されていてテープの方が収録曲が多かったと思います。
前回のウィーン録音や毎年放送されていた年末のバイロイト・ライブと同じような演奏表現なのですが、テンポはよりゆったりし・・・。『タンホイザー序曲』の中間部では、曲が止まってしまうのではないかと思われるほどのスピードになり管楽器奏者が・・・、ちょっと辛そうです。そんな中『ジークフリートの葬送曲』は、ゆったりしたテンポににもかかわらず集中力が非常に高く、熱の入った演奏になっています。全体としては、ホワーとした表面的な演奏と思うのですが『ジークフリートの葬送曲』だけちょっと別格といった感じです。

以前、聴いていた頃はもっと『シャッキ』とした演奏で、もう少し張り詰めた感じがあったように記憶していましたが・・・、古く良いことの記憶は美化されてるナ、と感じたしだいです。

コメント 4

あるべりっひさん、おはようございます。
シュタインのワーグナーはイイですね。ボクは今もウィーン・フィルを振ったワーグナー集をＬＰで愛聴しています。
1500円の廉価盤でした。
シュタインはグルダとのベートーヴェンピアノ協奏曲でも素晴らしい音楽を聴かせてくれましたし、KOCHレーベルでのブラームス交響曲全集も実に良かったです。

キング発売のシュタインのワーグナー集をエントリーしておりましたので、ＴＢを送ってみましたが、とどきますやら・・・・？
by mozart1889 (2007-05-27 07:23) 

mozart1889　さん、コメントありがとうございます。

シュタイン＆ウィーン・フィル盤私も同じ廉価盤です。これちょっと優れ物で、メタル原盤をＤＥＣＣＡから輸入したものを使ってます。
このジャケとに憧れて、冬の『ノイシュバンシュタイン城』へ出かけました。物凄く寒かったです。中世の城を模倣してますが、外壁はコンクリートで近くで見るとまるで『○○ホ』か『ディズニーランドのお城』みたいです。その寒い中、おじさんたちが足場を組んで外壁を磨いてました。
シュタインのバイロイト・ライブ、『パルシファル』『マイスタージンガー』のエアチェックテープを時々取り出し聴いてます。派手さはないのですが、安心して聴くことが出来ます。

ＴＢどうも来てないみたいですね・・・、(^^ゞ
by あるべりっひ (2007-05-27 12:31) 

あるべりっひさん、こんばんは。
ホルスト・シュタインですか、いいですね。東京に住んでいた学生時代にはＮ響でよく聴きましたが、残念ながらワーグナー全曲を聴く機会はなかったです。そもそも日本でワーグナー舞台上演を指揮したことあるのでしょうか？
バイロイトで振った『リング』ＣＤ化を切望！！
by オデュッセウス (2007-05-27 19:20) 

オデュッセウス　さん　コメントありがとうございます。
ホルスト・シュタインは日本での舞台全曲演奏はなかったと思います。
Ｎ響の定期演奏会で、オール・ワーグナー・プロがあり、演奏会形式でワルキューレの第一幕などの来日歌手との公演がありました。
バイロイトの『リング』、１００年祭前年の公演など魅力的だと思います、私も本当にＣＤ化を望む一人です。
by あるべりっひ (2007-05-27 19:46)