たまには・・・。

たまには、気分を変えて北欧の音楽も聴きたく思い取り出したのがこの美しいジャケット。

指揮者オッコ・カム、ヘルシンキ・フィルとの８２年来日公演を聴きその美しさ魅了された指揮者です。録音が少なくなかなかめぐり合えませんが・・・。このシベリウスの交響曲第３番は、ヘルシンキ放送交響楽団との７６年頃の録音です。

２番の華やかさとは打って変わり、穏やかな音楽が全体を支配しています。しかし、この後の交響曲の様に内に篭ることは無くまだ外への扉は開かれており、北欧の春を思わせる明るさがあります。来日公演で聴けた、透明感あふれるどこまでも透き通る美しい弦楽器群はこの頃から健在で、実演を彷彿とさせてくれます。録音エンジニア：ヒーマン氏の素晴らしい録音です。透き通る弦楽器の奥に適度の距離感で管楽器群が美しく展開します。

冒頭、低弦から順に高弦へリズミカルなメロディーが受け継がれていきピークを迎えますが、決して叫ぶようなフォルテにはなりません。曲全体が本当に中庸の中を彷徨っているように感じます。ジャケットの写真そのままにキラキラ輝きながら・・・最後はフッワーと盛り上がって全曲終了です。

あすは、近くの桜並木でも散策して少し気分転換でもしようかな。