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好きな曲 その4 [クラシック]

なぜか気が付いた時からワーグナーが好きで、その流れからブルックナーを知りました。
やはり最初は、副題のある『ロマンティック』がスタートで『ほ~これがロマンティックなる雰囲気か!』。でも何か違うよなと思ったりていました。それもそのはず最初に聞いたのが『メータ&ロス・フィル』のカリフォルニア・サウンド全開の演奏、他の演奏と雰囲気が違うのも当たり前と言えばその通りですが・・・。その後に、9番、8番を知り7番に出会いました。

ブルックナー 交響曲第7番

     
70年録音のカラヤン&ベルリン・フィルの演奏。華麗な豪華サウンド、しかもベルリンらしい大変重厚な響き。5年後の録音に比べるとまだ颯爽ととしており、耽美的な思考は強く出てきていませんが基本的にはこの2つの録音は大きく解釈に違いを感じません。個人的には70年のEMI録音が好きです。最晩年のウィーン・フィルとの録音は、深く広く耽美の世界が大きく表現されているように感じます。

マタチッチの録音は、67年のチェコ・フィルがなんとも無骨で野生人ブルックナーを率直に表している演奏です。しかし、決して曲の美しさを失うことなくガンガン鳴らしてくれます。最晩年のスロヴェニア・フィルとの演奏は、荒々しさが倍増で魅力的なのですが、いまいちオーケストラが・・・がんばっているのはなんとなく分かるのですが。

シューリヒト&ハーグ・フィル。ウィーン・フィルとの3、8、9番同様に、どんどん曲を進めていきます。待ってくれ~!オーケストラの違いでしょうか、他の録音と違い曲の味わいが欠如しているのではないかと思われます。オーケストラの違いがこれほど演奏に影響するとは・・・。私の所有している、USA盤にも問題があるかとは思いますが。


76年、待望のヨッフムの再録音。しかもオーケストラはシュターツカペレ・ドレスデン。何かのCMではないですが、『何も足さない、何も引かない』なんとも自然体の演奏です。肩に力が入るでなく、かと言って緊張感が欠如するでもない。曲の中に自然と引き込まれて行きます。なんといってもドレスデンの弦楽器の美しさは表現に困ります、シルキー・サウンドと表現したらよいのでしょうか。美しい弦楽器に支えられ、表現に見栄を切ることなくブルックナーの7番を奏でて行きます。アダージョの美しさは作られたものでははく、ヨッフム自信から滲み出ている美しさです。

名盤の多いこの曲、もっともっと聞いていきたいと思います。ちなみに実演での最高の出会いは、ヨッフム&コンセルトヘボウです。


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mozart1889

おはようございます。
ブルックナーの7番は大好きな曲です。初めの2つの楽章は心が洗われます。
マタチッチの大きな息づかい、ヨッフム盤のドレスデン・シュターツカペレの響き、素晴らしいですね。
ブロムシュテット/SKD盤、ハイティンク/ACO盤(再録音の方)なども気に入っています。
名曲だけに名演も多いですね。
by mozart1889 (2007-04-08 05:41) 

あるべりっひ

mozart1889 さん コメントありがとうございます。

指揮者によらず、どんな曲でも、SKDの響き本当に素晴らしいですね。
ハイティンク再録盤未聴です、探してみます。
そうそう、アバド&ルツェルンのライブも凄いと思いました。
本当に名演が多いです。
by あるべりっひ (2007-04-08 11:50) 

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