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1955年ライブ [クラシック]

今マニアの間で話題になっている『バイロイト音楽祭:1955年ライブ』!

各公演の指揮者は・・・。
クリュイタンス     :タンホイザー
クナッパーツブッシュ:パルシファル,さまよえるオランダ人
カイルベルト      :タンホイザー,さまよえるオランダ人,ニーベルンゲンの指輪(4部作)

以上の内、早々に発売されたのが英DECCAからの『カイルベルト:オランダ人(LXT5150~5152)』です。(もちろんmono盤です。)
この年、英DECCAはステレオ録音システムをバイロイトに持ち込んでおり『泣く子も黙る(?)、音楽界の超ワグネリアン』エンジニアの大男G・パリーが6本のマイクでいくつかの公演をステレオ録音しておりました。
60年代の終わりから70年代の早い時期に、突然『カイルベルト:オランダ人』のステレオ盤が発売されます。この時期に英DECCAは54年から始めたステレオ録音のステレオ未発売盤をいっせいに、『エクリプス・シリーズ』等のバシェット・プライスで発売をしました。
私が所有しているのは、英初盤の『ECS規格:エクリプス・シリーズ』ではなく米初盤『リッチモンド・ラベル』の英DECCA・プレス盤です。

テスタメント社よりCD化されました。
http://www.testament.co.uk/july2006.html
年代を考えても、十分すぎるくらい素晴らしい録音です。ところどころ、mono的な音の部分、位相がおかしな部分など散見いたしますが・・・。
なんといっても、カイルベルトの演奏の素晴らしさでしょう。ドイツ伝統のカペルマイスターの名演です。非常に緊張感があり張り詰めているかと思うと、大きな円を描くように懐が深い。オーケストラを鳴らすところはこれでもかと言わんばかりの迫力。歌手を立てるところはしっかり立てるが、ライトモチーフを際立たせるところはちゃんと聞かせる絶妙な旨さがあります。
13年後に『トリスタンとイゾルデ:第二幕』で帰らぬ人になるまでこんな演奏をしていたのでしょうか、これでは長生きはできないと思います。

8月終わり、LP19枚組で『カイルベルト:ニーベルンゲンの指輪(4部作)』全曲が発売されます。
CDが全て発売される前にLPで全曲が発売されるのが、テスタメント社のこの録音に対する自信でしょうか。


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