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ライナー Ⅹ モーツアルトピアノ協奏曲第25番 [クラシック]

年末年始の休みは、久しぶりに愛妻の実家で年越しでありました。義父健在の頃はハーマン・カードンの装置でいろいろ聴かせて頂いたものですが、今はその装置もなくLPのみがラックに寝ている状態です。
久しぶりにそのラックを覗いて見ると・・・、宝の山ではありませんか。その中から数枚を今回は拝借してきました、次回もまた・・・。
久しぶりに籠り部屋へ帰り、久しぶりにTANNOYでレコードを・・・。

       LSC2287.jpg
F・ライナーの演奏に惹かれて何十年、噂には聞こえてはいましたが『ジャケット』も見るのが初めて、私の幻のレコードです。
1958年2月16日、シカゴ・シンフォニーホールでの録音。
独奏者には、アンドレ・チャイコフスキー。
プロデューサー&エンジニアはいつものモーア&レイトン、録音が悪かろうはずがありません、盤質とプレスの優悪ですか。この録音の8日前、ギレリスとブラームスのピアノ協奏曲第2番の録音が同じ開場で行われています。
同時に収録されている『ドン・ジョバンニ』序曲は、1959年3月14日の録音。
そして、このLPを年末入手できたことが2008年最高の出来事の1つに間違いありません。

年が明けてから初めて聴くことになりました。
1954~55年に集中的に録音された何曲かのモーツアルト演奏からは、想像できない演奏になっていることに『驚愕』の二文字がピッタリでしょう。まるで、最晩年に録音された『ハイドン』の2曲の交響曲の様に感じます。
これがいつものシカゴ響なのか、どのような時にも、張り詰めた強い緊張感を感じるのに・・・。この演奏には、大きく弧を描く様に、そしてしなやかに、ゆったりと曲に寄り添いモーツアルトを奏でてくれます。最初の一音がなった瞬間にこの別世界へ誘われてしまっていました。
アンドレ・チャイコフスキーとライナーが織りなす、ピアノとオーケストラの世界。瞬く間に1、2楽章は終わりB面の3楽章へ、その世界は変わることなく永遠に続くのではないかとさえ思える響きに包まれて、夢心地のまま全曲終了です。
多くのライナー演奏を聴いていますが、あのハイドン録音を初めて聴いた時のことを思い出さずにはいられませんでした。美しく輝く演奏でしょう。本当にこんなLPにめぐり合えることは稀なように思います。50年前に発売されたLPです、貴重なレコードですがちょっと盤質がよくないのが・・・。ま~あ、それも演奏が超越しています。
ドン・ジョバンニ序曲、これも強い迫力感より美しさが際立っているように、このレコードはライナーの演奏美に包まれた1枚です。

愛妻実家での奪取レコード、
1:アッカルド&マズア  ブルッフのバイオリン協奏曲
2:ツィンマーマン  ショパンのワルツ集
3:ポリーニ&アバド  ブラームスのピアノ協奏曲第2番
4:シェリング&ギブソン  パガニーニのバイオリン協奏曲第1、3番
5:レヴァイン  メンデルスゾーンの真夏の夜の夢
6:バーンスタイン  メンデルスゾーンの交響曲第4、5番
7:スイトナー ベートーヴェン交響曲第7番
こんなとこです。特にスイトナーのベト7は友人のレコードを聴いて以来、何年も聴いていません。ターンテブルに置くのが本当に楽しみな1枚です。

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mozart1889

こんにちは。
奥様のご実家でのLP獲得、おめでとうございます。
「ポリーニ&アバド  ブラームスのピアノ協奏曲第2番」と「バーンスタイン  メンデルスゾーンの交響曲第4、5番」、「7:スイトナー ベートーヴェン交響曲第7番」は、僕の愛聴盤でもあります。
スウィトナーのベートーヴェン全集はLP時代から、ホンマにエエ音してます。DENONの録音って、当時、実に良かったです。
by mozart1889 (2009-01-12 11:45) 

あるべりっひ

mozart1889 さん コメントありがとうございます。

まだまだ、お宝あります。近いうちに義父の愛聴盤インセルシュテットのベートヴェンやハイティンクのLPを拝借予定です・・・。
しかし、そろそろ籠り部屋の床が・・・心配です。
by あるべりっひ (2009-01-13 00:00) 

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