クレンペラー Ⅳ Kv525 [クラシック]
3週間前に母親が倒れその看病でバタバタしていたら、2週間前に風邪をひき、その後ハードワークなども重なり『こじらせ』ました。
一時期、右足が激痛で動かせず『車椅子』なるものも体験したしだいです。
季節の変わり目、どうも気温変化に体がついていかなかったようです。気持ちは、前向きなのですが体が思うように対応できなかったようです。何とか復調です。
モーツアルト:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、ヘンデル:合奏協奏曲作品6-4
1956年3月25,28日、7月26日 アビーロード・スタジオでのステレオ録音。
エンジニアは、クリストファー・パーカーもしくはボブ・アーノルドと思われます。プロデューサーは、もちろんウォルター・レッグ。
このLPは、10インチ盤です。クレンペラーは、このあと1964年に『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』をもう一度録音しています。ヘンデルは、このセッションだけだったと思います。12インチで『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』が発売された時のカップリングのヘンデルは56年の録音をそのまま使われています。クレンペラーは、56年録音の『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』になにか不満があったのでしょうか・・・?
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
多くのクレンペラーの『イメージ』からは想像できない、快適なテンポでモーツアルトを奏でます。『イメージ』とは、最晩年のモーツアルト・オペラ録音2曲から発生していると思います。クレンペラーのモーツアルトは、基本的には『遅さ』を感じさせない快活さとロマン的な芳醇さが同居した大変素晴らしい演奏だと考えています。
ここでは、大変素晴らしいフィルハーモニア管弦楽団の弦楽合奏に酔いしれます。ハツラツとした青春期のモーツアルトがここにはあり、ただ切れ味が鋭く快適なテンポで進めていくだけではない、独特の芳醇な味わいがあります。
ヘンデル:合奏協奏曲作品6-4
モーツアルトの演奏とは、打って変わって大変『ロマン的』なゆったりとしたテンポで全曲を進めます。ラルゴ楽章など、まるでマーラー作品を聴いているのではないかと思われるほどの解釈です。今日的なヘンデル演奏からは、ほとんど想像からもっと遠い場所にある19世紀的演奏ではないかと思います。しかし、ヘンデルを聴いてマーラーを想うとは、クレンペラーでなければ出来ない演奏なのでしょうか。
病み上がりでもあり、小作品から聴きはじめました。オーディオも灯を入れていなかったのか、ジャジャ馬ぶりを大いに発揮しています。
大変でしたね。その後、お母様もお元気になられましたか。
お大事になさってください。
by euridice (2007-10-22 07:06)
うまく言えませんが、お体、お大事に。
・・・・・
私、すっかりクレンペラー翁に、はまってきてます。
最近、新しい曲に手を出す際、オットーから選ぶ癖までついてきました。
彼の音楽を聞いている自分の気持ちを喩えるなら・・・
「するめ!」
それも、網で炙って、細く裂いた小さなするめではなく、
三畳ぐらいある、大するめをえんぺらから、かじりつくような気持ちで、聞いてます。
演奏自体は、するめとは違いますが、聞くほうは、なんか、するめなんですよね。。。。
by (2007-10-22 15:23)
大変でしたね。お体に気をつけて下さいね。
さてさて、最近になってすっかりクレンペラーに魅せられています。これまで聴いたものは最近になって正規商品化されたライヴ盤ばかりです。これからはもう少しスタジオ録音盤を聴いてみるつもりです。
by オデュッセウス (2007-10-22 20:50)
みなさん、ご心配をおかけします。
母親の方が、回復力があるようで元気を取り戻しています。
私もなんとか復活しました。右膝の痛みは少し残っておりますが、普通の生活には支障はありません。
愛妻曰く、『オイル切れじゃないの!!』とのこと。
by あるべりっひ (2007-10-22 22:23)
euridice さん コメントありがとうございます。
転籍でなれない仕事、ちょっと無理をしているようです。
今は、少しアクセルを緩めています。
by あるべりっひ (2007-10-22 22:27)
kotaro さん こんばんは!
>「するめ!」
まったくそのとおりです。クレンペラーの演奏を表現する最高の一言ではないでしょうか。
かなり、深みのある美味です。
マーラーの7番の様に一発強烈な演奏もありますが、かなり稀なような気がします。
by あるべりっひ (2007-10-22 22:31)
オデュッセウス さん こんばんは。
クレンペラーのライブ、テスタメントからのVPOとの演奏が素晴らしい出来ですね。しかし、フィルハーモニア管とじっくり時間をかけて創り上げられた調べは、大変深みのある素晴らしい演奏の饗宴です。
皮肉な言動や奇怪な行動からは、考えられないほど音楽へは打ち込んでいると思います。
by あるべりっひ (2007-10-22 22:39)
こんばんは。
あるべりっひさん、大変でしたね。
ブログの復活、僕は喜んでます。
クレンペラーのモーツァルト、しかも初期盤で輸入盤。
いい音しているんでしょうね。
秋のモーツァルトは、アナログのふっくらとした音で聴きたいものです。
by mozart1889 (2007-10-23 18:10)
mozart1889 さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
スッカとしていて、しかも独特の味わいのモーツアルトをと思い取り出したLPでしたが、どうもカップリングのヘンデルにはまりました。
続けて3度も聴きました、その都度新たな曲の様に訴えてくるのには驚きでした。
by あるべりっひ (2007-10-23 22:45)