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ラ・ヴァルス - レイボヴィッツ [クラシック]

フランス系音楽は昔からあまり聴かなかったのですが、フォーレを知ってから徐々にではありますが聴くようになりました。特に、デュトワ&N響で聴いた『ラ・ヴァルス』の実演が特に印象に残っており、重厚な印象のこのオーケストラが『キラキラ』輝くような音色で奏でたこの曲は、深く印象に残っています。

        
ルネ・レイボウィッツ&パリ交響楽協会管弦楽団(Orchestra de la Societ des Concerts Symphonique de Paris ? こんなオーケストラ知りません。 実態は、パリ音楽院管弦楽団だとか・・・?)しかも、『Reader’s Digest』社から発売された『Festival of Light Classical Music 12枚組』の中の1枚です。(発売は、なんと1960年。ステレオ最初期です。)


出版社からのレコードは、ほとんどが既存録音の販権を借りて発売されていることがほとんどだと思っていました。またレコード会社との共同制作で、詳しい文献や美しい絵など付けて出版社が何枚組かで発売し、レコード会社が単発でほぼ同時発売するなどはあったと思います。しかし『Reader’s Digest』のクラッシクセットは、米RCAへ委託していたとはいえ全てがオリジナル録音といえます。一部、発売から10年くらい過ぎてから単発でRCA]から発売されているようですが・・・。また、『チェスキー』社からもレコードやCD化されています。

レイボウィッツの演奏は、大変色彩感豊かで『キラキアラ』音が輝いています。普通なら出だしの沈鬱な低弦もどこか一条の光が差し込んだように明るさがあり、華やかなワルツが出てくるとそこはお祭り広場の如く踊りの場と化します。遠く聞こえる雷鳴を思わせる響きも翳りを感じさせず、ワルツのリズムに溶け込み逆に華やかさを際立たせています。
フランス系の指揮者でもどこか翳りを感じるこの曲から、華やかさだけを自然に取り出していると思います。

録音は、大変素晴らしく・・・。プロデューサー:チャールス・ゲルハルト。エンジニア:ケネス・ウィルキンソン。悪いはずありません。優秀録音です。(もちろん、米、英のオリジナル盤がよいでしょう。米はRCA、英はDECCA、が作成していますから。)
この録音途中に、ゲルハルトとレイボウィッツがベートーヴェン談義に花が咲き、『Reader’s Digest』で最も有名なレコード・セット『ベートーヴェン交響曲全集』に結びついたとのことです。
この12枚組まだまだ、名演たくさんあります。小品ばかりなのですが徐々に紹介できればと思います。

ちなみに、下記にこのセットの収録曲、演奏者のリストがあります。
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/rd/sfm1-12.htm


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