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声なしオペラ・・・。 [クラシック]

オペラの序曲集とは別に、歌唱のバックに流れる管弦楽だけを取り出しても十分鑑賞に通用する作品が多くあります。特に後期ロマン派以降の作品に顕著です。

筆頭は、なんと言ってもワーグナーでしょうか。彼は、コンサートピースとしても自身の作品紹介をかねて終止部分を書き足したりしています。また、ベルクも自身のオペラを組曲として再編集しています。ヒンデミントは、交響曲『画家マティス』を自身のオペラから作り出しています。プッチーニの作品も自身の編集ではありませんが、『ボエーム』や『蝶々夫人』のオーケストラピースは時々見かけます。

『薔薇の騎士』。さすが数々の交響詩で鳴らしたR・シュトラウス、歌唱のバックはまるで交響詩のごとく素晴らしい管弦楽が展開していることは十分わかります。ならばこれだけで聴かなければいけません。
そこで発見したのが、ウィーン出身のグシュルバウアーがバンベルク交響楽団を指揮した大変魅力的なレコードです。
マリア・テレジア治世のウィーンを舞台にしたオペラの魅力あふれるメロディー。グシュルバウアーが、しなやかな指揮で雰囲気を盛り上げます。熱くならず、流しすぎず、メローになりすぎず、大いに歌い、素晴らしいワルツを踊り、煌くハーモニーが部屋全体を満たしてくれます。『銀色の薔薇』がそこに一輪あるかのごとき雰囲気をかもし出してくれます。まるで個人的なこの曲のイメージがシンクロしてしまった感じです。
ワルツだけ抜き出した名演も多くありますが・・・、ワルツの部分だけでなくほかも素晴らしい管弦楽曲部分が『薔薇の騎士』にはあることを認識させてくれます。


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