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やっぱり、第九 [クラシック]

年に一度くらいしか聴かない曲。
でも、この時期なぜか反発しながらも聴く曲『第九』。
自分でも不思議です。日本全国鳴り響いている(だろう)と思うと反発しながらも、なぜか誰かの『第九』がターンテーブルに乗ります。
一時期、シューベルトの(旧)第九、ブルックナーの第九、マーラーの第九、ショスタコービッチの第九、等を年末聞いてましたが年齢からくるのかここ何年かはベートーヴェンに落ち着いてます。一時期モーツアルトなんて時もありましたが・・・。
個人的には、今流行の『ベト7」が彼の交響曲では一番好きですし「第九」は順位で言えば下位になりますが・・・、へそ曲がりの割には「年末の第九」へもっどて来ました。数ある曲の中で『年1回』でも聴けばたいしたもんだ思います。なにせ週一回くらいしか、まともにオーディオの燈を入れてませんから。

去年は、確か『クレンペラー』のスタジオ録音盤を途中中断(夕食に呼ばれたため)がありましたが鑑賞しました。さて今年は、・・・・。ここ何年も聞いていない義父からプレゼントされた『名演』を聴くことにしました。
今は亡き義父は、クラッシクをよく聴く人で愛妻と付き合いはじめた頃『クライバー(息子)のベト7』をプレゼント!後日、お会いした時に『君、これはナンセンスだ!』と言われたことは忘れられません。
また唯一、一度だけコンサートに同行した時(この時にはもう体調が悪かったようです。)、『良い演奏会を一緒に聴けて良かったヨ!』と言われた時は、本当にうれしかったことを思い出します。この時は、私が選んだ演奏会でした。


話がそれましたが、病床の義父が『持っていけ、これは宝だ!』と言ってわざわざ手渡してくれたレコードです。そんな訳で『怖くて』ターンテーブルになかなか乗せられないLPです。義父は、どうもLPの扱いが丁寧でなかったようで『キズ』がまあまあありますが、そんなことを感じさせない演奏です。
それもそのはず、名盤中の名盤の『フランス初出盤』!このレコードがなければ私は、これほどLPにこだわらなかったでしょう。
久しぶりに聞き通して、『こんなに鮮明な録音だったかな?』が最初の印象!過去に持っていた日本盤の印象が強かったのか、混沌としたところがなくクリアーで見通しが良い演奏、演奏に暗さが皆無でどちらかと言えば明るい感じがしてちょっと驚きです。何度か聴いていたのですがこのように感じたことは、初めてでした。バイロイトの再開を祝う雰囲気を良く伝えているように思います。いまだ聴いたことのない『英盤』は、もうちょっと印象が違うのでしょうネ。私向きの音色で好きになりました。これからは、もう少し聴く機会が増えるように思います。また、『第九』への印象が少し変化した鑑賞でした。


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mozart1889

あうべりっひさん、おはようございます。
フランス初出盤!・・・貴重盤ですね。
僕はLP盤は適当に買った物しか持っていませんので、よく分からないんですが、きっと、イイ音しているんでしょうね。
義父さんとのエピソード、エエですね。我が家では(一族にも)、クラシック音楽を聴く人間がいません。子供たちも好きになるかどうか・・・・・。

それではよいお年をお迎えください。
by mozart1889 (2006-12-31 05:48) 

Forte

ありべりっひさんのLPには思い出がたくさんつまっているのですね~!

僕は今年、持っていたLPの多くを古レコード屋さんに売ってしまいました…。でも、きっと僕のLPはありべりっひさんのような素晴らしい音で聴ける方のところで鳴ってくれていると思います。

来年も楽しい音楽の話題をよろしくお願いします。楽しみにしていま~す!
by Forte (2006-12-31 08:04) 

オデュッセウス

あるべりっひさん、本年は本当にありがとうございました!!新年もワーグナーやLPのお話し、楽しみにしております。

オデュッセウスもかつて数多くのLPを所有し大事にしていました。今回のブログを読ませていただき、所有のCD等ももう少し大事にせねば!!と痛感いたしました。
by オデュッセウス (2006-12-31 16:54) 

あるべりっひ

mozart1889 さん あけましておめでとうございます。
初期盤は、本当に高価でいけません。音は確かにいいとは思いますが、それを再生するためにコストはかかります。最近は、深追いしないようにしていますが・・・。
義父が亡くなってやはり話し相手が身内におりません。独り言をしゃべりながら、楽しんでます。
今年もよろしくお願いいたします。
by あるべりっひ (2007-01-01 01:18) 

あるべりっひ

ディオニソスさん、あけましておめでとうございます。
今と違い音楽ソフトが高価だった時代からLPを購入していますから、不思議と1枚1枚に思い出があります。
CDに走り出した時に売ろうかとも思いましたが、貧乏性で結局手元に残した事が今では正解でした。
今年も私には無理な実演の話題、楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
by あるべりっひ (2007-01-01 01:24) 

あるべりっひ

オデュッセウスさん、あけましておめでとうございます。
正月休みに、『カイルベルト:リング』続きを聞こうと思っています。
ブログを拝見し聴くのが大変楽しみです。
今年もワーグナーの貴重な話題楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
by あるべりっひ (2007-01-01 01:29) 

あるべりっひさんのブログに、『第九』というタイトルを見たときは、大変に驚きましたが、内容を読んで、更にビックりした次第です。
 義父さんとの箇所は、うるうるしてしまいました。
 私も、年末は、大嫌いだった『第九』を、ずっと聞き続けるという、暴挙に出たので、頭の中で、いまだに渦巻いています。
 夕方に、埼玉にある自社工場を退勤し、池袋へ向かう電車に乗り、山の手線に乗り換えて、渋谷の事務所へ行き、業務報告という年末でした。
 その間、すっかり暗くなった田園風景を、車窓から見ながら始まる第一楽章、ベッドタウンの広がる街並みを見ながら第二楽章、都内に入ってから始まる第三楽章、山手線から鳴り響く第四楽章・・・
 渋谷の街並みの中、合唱が始まるのですが、センター街の喧騒に、意外なほどマッチした「合唱」。
 いまだに、鳴り止みませんので、新年も『第九』に、はまっております。
 CDですが、買いこんで、正月中、ずっと、聞いております。
 のちほど、、、、 
by (2007-01-03 15:31) 

あるべりっひ

kotaroさん、こんばんは!
この『第九』唯一、手渡してもらた物です。
義母は、レコードを処分せず私が持て行くのを待っているようで、少しずつ無断(??)借用してます。ちなみに義父自作の球管アンプが今私の部屋にあります。(未使用ですが・・・。)
渋谷が事務所ですか、しかもセンター街!!
私、ちょっと渋谷には詳しいですよ!!
by あるべりっひ (2007-01-03 20:44) 

ハンコック

あるべりっひさん 明けまして、おめでとうございます。
昨年からクラシックを随分と聴くようになりました。
今のシステムがクラシックを楽しく奏でてくれるので、良く聴くようになったのかもしれません。
当方は、名演とか歴史的録音とかまだまだ分かりませんが、少しずつ詳しくなりたいと思っております。本件も参考にさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
by ハンコック (2007-01-03 23:36) 

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