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寒い夜は! [クラシック]

先週から寒波が・・・。
寒い夜が続いています。全国的に雪、街が白くなっていきます。実際に生活するとロマンティックどころの騒ぎではありません。北陸の雪は、べたべたの湿気を多く含んだ重たい雪。長靴、防水シューズが欠かせません。信州は、乾いたさらさらの雪。本当に寒さが身に凍み、足の先が痛くなります。そんな、寒い夜は!『La Bohème』。
抒情性豊かに美しくメロドラマが繰り広げられるオペラ。まるで交響曲を聞くような構成の4幕仕立てのドラマです。どうしてこんなに美しく悲しい音楽を、時にコミカルに書くことができるのでしょう?誰の演奏でも最後まで一気に聞きとおしてしまいます。
初めて聞いたカラヤン盤、小雪の中繰り広げられるドラマ。美しい名曲を体験するには外せない1組。名エンジニア、パリー氏の渾身の録音です。
響きが少なく雰囲気に欠ける録音なのにいつのまにかその演奏に飲み込まれ、指揮をしているトスカニーニと共にメロディーを口ずさんでしまう初演者の名演。この曲の管弦楽の重要性を認識します。『La Bohème』の管弦楽だけの録音がそれだけで存在する理由がわかります。
若いフレーニとゲッタのコンビをシッパーズがしっかり支え、素晴らしい青春像を繰り広げてくれる演奏。ここでは本当に20代の若者たちがその時その時を活きていることを実感できる演奏です。
自分の青春時代を(当時の無名)歌手に託し、圧倒に個性的な演奏を繰り広げるバーンスタイン。自身の感情が入りすぎ・・・、そこが最高にたまりません。年に一度位しか聞けない、闘魂の演奏です。
ジャケット裏のモッフの写真だけでも最高のラインスドルフ盤。・・・、ごめんなさい。しっかりした管弦楽で歌手たちを支えるところは、トスカニーニ先生に負けてません。そしてモッフのなんともチャーミングな声!名プロデューサー、R・モア&録音エンジニアの天才職人R・レイトン が素晴らしい舞台を録音で表しこの演奏を影で支えていることは見逃せません。
抒情性だけ取れば、カラヤン以上。ロス・アンヘレスのなんとも素適なミミ、純情なミミを支えるビヨルンクの艶のある声。ビーチェムは若者たちを何処までも暖かく包み込むように支えます。
豪華絢爛な声の祭典。名伯楽セラフィンがスケール豊かに届ける名盤。プロデューサー、E・スミスと『デッカ』ステレオ録音システムの開発者、R・ウォーレスのまるでオペラハウス・・・と言うより、響きの美しいホールの特等席で私だけに舞台を届けてくれる録音。
アラーニャ&ゲオルギュー夫妻をフューチャー、SACDマルチ・チャンネル再生がとっても楽しいシャイー盤。若きアラーニャ&ヴァドヴァの切ないカップルをパッパーノがサポート、どんなオペラ演奏でも表に出てこないのになぜか存在感が大きい指揮者です。
カルロス・クライバー&ミラノ・スカラ座の来日公演は、最高のです。巨匠ゼッフェッリの永遠の舞台。何処からかDVDで発売にならないものでしょうか。
今日は、どれにしようか?クリスマスの寒い夜、はかなく悲しい物語です。


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