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トスカニーニ 『ローマの松』 [クラシック]

LP時代、30cmのレコードを『アルバム』って言ってました。高価で年少の私には、高嶺の花、なかなか購入できる『物』ではありませんでした。特にクラッシクで『同曲異盤』、同じ曲の演奏家違いを購入することはとんでもないことでした。レコード雑誌を隅々まで読み、慎重に慎重を重ね『清水の舞台から飛び降りる』思いで1枚のアルバムを購入したものでした。
で、レコード1枚入っただけのジャケット物も、見開きの解説付きのダブルジャケットもみんな『アルバム』と言ってました。見栄え重視で同じ価格で批評が似たような演奏なら、少し豪華なダブルジャケット盤を購入したものです。後年、勉学をおろそかにアルバイトに精を出しだした頃から方向性が変化しましたが・・・。

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トスカニーニ&NBC交響楽団、レスピーギの『ローマの松』。1953年3月17日、カーネギーホールでの録音。米RCA最強のコンビ、モーア&レイトンによる優秀録音。左上の金色の『HI-FI』の文字が燦然と輝きます。
あと1年、いや半年、トスカニーニが現役で活動をしていれば、『Living Stereo』の録音が残っていたことでしょう。1年後1954年3月6日には、かの『ライナー&シカゴ響』によるステレオ・セッションが開始されています。本当に残念です。
年少時代、友人宅にあった『トスカニーニ全集』で育った私は、録音とはこんなものとのイメージが焼きついていました。ところが、米RCA盤で『新世界』やこの『ローマの松』、『ボエーム』を聴く限り、あの印象とははるかに違うレベルの再生音が私の部屋に満ち溢れるのです。

演奏については、素晴らしいの一言です。もう多くの人が多くを語っているようですから、私がまた駄文を披露することもないでしょう。しかし、これほど録音が良いと印象『◎』です。ただし『モノラル録音』です。

私が所有するこの『アルバム』。本当にアルバムたる由縁はコレを指すのではないかと思わせる豪華使用です。(本当の『アルバム』の由縁はもっと昔にあるのですが・・・)
全11ページにもわたり、モノクロですが『松』と『噴水』の登場箇所の写真と解説が載っています。
今回は、一部中身をご紹介しときます。

The Pines of ROME 1.jpg

The Pines of ROME 2.jpg

The Pines of ROME 3.jpg

約半世紀前の『アルバム』にしては、状態は良いほうだと思います。盤面も多少のキズはありますが、『モノラル専用』カートリッジであれば鑑賞の許容範囲です。
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