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スターウォーズとウィルキンソン [映画]

『スターウォーズ』エピソード4、私には第一作なのですが・・・。
日本では『未知との遭遇』が先に公開され、アメリカ本国での『スターウォーズ』騒動が伝わりワクワクしながら公開の日を待ったものです。

そこに聞かれた音楽は、後期ロマン派の作曲家が創ったのではと思わせる重厚で壮大な引き付けられるものでした。当然のようにその作者、ジョン・ウィリアムスが注目され、『未知との遭遇』,『スターウォーズ』等オリジナル・スコアからの組曲が作られオーケストラコンサートでも取り上げられ、録音も多く残されてきました。
ちょうど、『スターウォーズ』等が公開される少し前、1972年RCAが『クラッシック フィルム スコア』と題したコルンゴルドを筆頭にした大変魅力的な映画音楽のオリジナル・スコアによる新たな録音を開始していました。その影響が、あったか、なかったか、そのことに関しては判りませんが、非常にコルンゴルドの影響を受けた作品と後年ですが強く感じました。
        

2001年RCAから発売された、コルンゴルドの『シーホーク』他の作品を収めた『クラッシック フィルム スコア』からのCDは大変魅力的です。録音も大変優秀ですし、演奏にいたっては映画音楽ではなく後期ロマン派の『交響詩』ではないかと感じてしまう説得力があります。
        
この『クラッシック フィルム スコア』のコンビ、チャールズ・ゲルハルト&ナショナル・フィルハーモニー。そしてDECCAの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンによる『ジェダイの復讐』のオリジナル・スコアによる録音が残されています。プロデュースは、指揮をしているゲルハルト自身です。
収録曲は。
SIDE:A
1:Main Title ; Approaching The DEATH STAR
2:Parade of The EWOKS
3:LUKE and LEIA
4:JABBA THE HUTT
5:Return of The JEDI
SIDE:B
1:The EWOK Battle
2:HAN SOLO Returns
3:Into The Trap ; Fight in The Dungeon
4:Heroic EWOK
5:Battle in The Forest
6:FINALE
1983年5月23日、今は無き名録音場所ロンドンのキングスウェイ・ホールでの録音。
数少ない、ウィルキンソンのデジタル録音です。
大変素晴らしい録音で、ウィルキンソンここにあり!!
たぶん、DECCAのトニー・グリフィスが創ったデジタル録音システムによる録音でしょう。DECCAは、当初から18ビット&48kHzの変換装置を作成し、それを長年蓄積された録音を最良な状態で保存するために使用する予定でいたようですが、たまたまその装置を録音現場に持ち込みテスト録音したプレイバックを聞いた、録音の総責任者アーサー・ハディの一声でアナログからデジタルへ大きく現場の録音機器が変更されて行ったようです。DECCAは、最良の記録装置であればアナログもデジタルも関係ないようです。そういえば、ドルビー・ノイズリダクション・システムを最初に導入したのもDECCAだったのでは・・・。もし晩年のハディーがテスト録音を耳にすることが無かったら、1979年のニューイヤー・コンサートのライブ録音は存在しなかったかも知れません。

ゲルハルト(基本的にはプロデューサー)&ウィルキンソン、大変興味深いつながりの二人です。以前取り上げた中にこのコンビの録音があります。私の持っている中で、今後も少しずつ書いていきたいと思います。


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コメント 2

Nicolai

前略
どうもはじめまして。ウィルキンソンについて検索していましたら
こちらにあたりました。楽しく読ませていただきました。
このレコードは、約15年前、いまはなき
銀座・数寄屋橋のハンターでみた記憶があります。そのときは、
作曲者自身による、オリジナル・サウンド・トラックでなかったので、
そのまま陳列ケースにもどしてしまいました。(今なら、買い、ですが)
このサントラのことを、頭の片隅においといて、東京にでる機会が
ありましたら、2、3中古屋さんをあたってみようと思います。
また、ウィルキンソンについての、同じ検索ページに下記のCDについて
の記述がありました。
BMG-RCA RED SEAL SACD   82876716222
アメリカであまたの録音を行ったハイフェッツが、
ロンドンへ飛び、ウィルキンソンが録音を担当したそうです。
このCDには3曲収められていますが、そのうち2曲が下記のレコードに
収められています。
LPの番号は
SB-6503  (英RCA)
8 26 720 (東独ETERNA)
上記のLPか米LSC盤等をお持ちでしたら、感想をお聞かせください。

by Nicolai (2008-05-07 23:12) 

あるべりっひ

Nicolaiさん
コメントありがとうございます。
ゲルハルト&ウィルキンソンのオリジナルLP、日本ではなかなか見かけません。また、海外では考えられないくらい高価です。
RCA録音はまた、英国盤、米国盤で相当に音の雰囲気が変わります。良し悪しより、好き嫌いの違いでしょうか。私は、米国盤が好みですが。
数多のウィルキンソン録音の中でも、70年代からのクラッシク・フィルム・スコアのシリーズは素晴らしいの一言です。

ハイフェッツのロンドン録音は、SACDでの所有です。オリジナルは是非入手したい1枚です。
ハイフェッツのアメリカ録音、モーア&レイトンも凄い録音のオンパレードだと思います。
by あるべりっひ (2008-05-08 01:03) 

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