ワルキューレ [クラシック]
カイルベルトの『ワルキューレ』を聞く前に他のと思い取り出した全曲盤です。
ショルティ,ベーム、カラヤン等の全曲盤に隠れ目立たない存在ですが、これがとっても凄いんです。録音スタッフは、DECCAのE・スミス&K・ウィルキンソン。音が悪かろうはずがありません。米RCAと英DECCAのバーター録音で当初はRCAより発売されていました。後年版権がDECCAに移ったようですが、最近はどうなっているのか不明です。
ショルティ録音の4年前、ウィーン生まれのラインスドルフがロンドン交響楽団を指揮、ブリュンヒルデが同じB・ニルソン、比較したくなります。ヴォータンがG・ロンドン,ジークムントがJ・ヴィッカース,ジークリンデはなんとカイルベルト盤と同じG・ブロウンスティーン、配役も素晴らしい。当時のRCA総括プロデューサー、J・プファイファー氏をして後年『最高の録音』と言わしめた全曲録音です。
カイルベルト盤を聴く前に抜粋してと思ったのが運のつき、結局全曲聴き通してしまいカイルベルトは後日になりました。
早めのテンポでぐいぐい進んでいくのですが、歌うところはしっかり歌いテンポの振幅はかなり大きいと感じます。そしてなんといっても、ガンガンオーケストラが鳴ってきます。凄い迫力です。歌手のことなど考えずガンガン来ます。声は調整台でコントロールしてくれといわんばかりです。
ニルソンの歌唱も、ショルティ盤やベーム盤と異なり大変輝かしく力強いような気がします。
ヴォータンのロンドンは、ホッターと異なり少し軽め、神々しさは薄いのですがもっと人間味を感じます。奥さんに虐められてる部分などかわいそうで・・・。
ブロウンスティーンのジークリンデは、可憐な女性像を旨く描き出しています。強い女性を描くことの多いワーグナー作品の中でなかなかこのように歌うのは難しいと思います。
実は、ショルティ、カラヤン、ベーム、手元に今全曲盤はありません。過去の記憶をたどり比較するしかないのです。ですから、比較部分は思い込みが相当入ってます。
宣言します、私は『ワグネリアン』ではありません。『ワーグナー・ファン』ではあります。あり続けたいと思います。ですから、あまり大口はたたけないのですが・・・時々言い過ぎます。それでも『聖地』は『バイロイト』になります。
どうも、kotaroです
「ワグナーファン」と、「ワグネリアン」の差異は何ですか?
文字から受ける印象そのものでいいのでしょうか?
デッカのスミス&ウィルキンソンの録音ですか・・・
質問があります。
あるべりっひさんのライブラリーの中で、いちばん凄いと思うモーツァルト&ベートーベンの録音ディスクはどれでしょうか?
前から、このことは聞きたかったので、今回質問してみました。
ベートーベンは以前書いていらした、クーベリックのグラモフォン盤ですか?
モーツァルトは? (←あまり聞かなそうですが・・・)
ちなみに我が家では、C.クライバーの4番(ベーム追悼時の)、モノ録音のワルターと、ヴェーグの41番がベストです。
レアルの試合に、ニステルローイが出ていたようですが、どうでした?
応援はしませんが、気にはなります。
by (2006-09-12 17:50)
kotaroさん、こんばんは。
個人的な意見として『ワグネリアン』は、『盲目的教徒』のことでしょうか。言葉のあやといえばそうでしょうが、ひたすら『ワーグナー』の音楽、論文(これが重要ですが)について絶対的に賛同しているいわば『ファン』だと思います。それに個人個人の絶対的ワーグナー像を構築していると思いますから、演奏に対する賛否は非常に論理的になってくると思います。私の様に『凄い』ではすまないでしょう。
<ライブラリーの中で、いちばん凄いと思うモーツァルト&ベートーベンの録音ディスク>
『凄い』が「みそ」ですね。悩みます・・・。
ライナーの第九。ありきたりですが1947年のフルトヴェングラーの『運命』です(オリジナル盤は高価なため再々々々・・・発売盤)。カルロスの4番も捨てがたいですが。
<モーツァルトは? (←あまり聞かなそうですが・・・)>
とんでもない、交響曲では『29番』『39番』は愛すべき曲ですし、『セレナータノットルナ』も良く聴きます。『フィガロの結婚』序曲は、いかにもこれから楽しい『音楽劇』が始まるよ!と言ってるようで『ワクワク』させてくれ大好きです。
『ジュピター』と限定すればクレンペラーのモノ録音(1954年)、最近良く取り出すのがカイルベルト盤です。他ではライナーの『39番』これもモノ録音、圧倒的なテンポに打ちのめされます。
あと、コレクションには無く探しているのが『レイボヴィッツ』のベートーベン全集です。一度耳にしたのですが是非コレクションに加えたいシリーズです。
ブランコチームはニステローイのハットトリックで勝利を収めることができました、欲求不満の溜まる開幕戦引き分けでしたから、感謝感謝。これから徐々にチームとしてエンジンが掛かってくると信じています。
by あるべりっひ (2006-09-13 00:57)